製本
大型製本ラインによる高い生産能力と幅広い製本技術を提供
製本を専門に行うバインダリー事業部には、並製本2ライン、中綴1ラインの大型生産設備を導入。日産8万冊以上の製本能力を実現しています。書籍のイメージを形作る工程として仕上がりの精度を厳密に管理しているほか、主に学習参考書に用いられるBook in bookなど用途に応じて幅広い製本技術をご提供。また品質の最終確認を行う工程として、乱丁・落丁を防ぐ検査設備も充実させています。
並製本
本によってより良い製本方法を追求
一般的にソフトカバーと呼ばれ、表紙に布やビニールなどの特別な材料を用いない綴じ方です。太洋社では本の性質にあった製本をご提案します。
無線綴じ
背の部分を3mmカットし接着剤で固めて綴じる最もポピュラーな製本方法です。
あじろ綴じ
背の部分にミシン目を入れることで接着剤が奥まで浸透。これにより無線綴じより開きの良い本に仕上がります。
Book in book
本の中に本を綴じる太洋社独自の技術
ブックインブックは、2冊の本を表紙でくるんで1冊にする製本方法。一方の背は接着せず、表紙の内側に軽く塗布した接着剤で仮止めします。実際に使用する際に接着面をはがして本を分離。
太洋社では学習参考書の問題編・解答編の分割などに用いています。3分冊の実績もありますので、複数冊でのブックインブックのご希望がありましたらご相談ください。
PUR製本
強度と開きの良さを兼ね備えた次世代製本様式
PURとは、ポリウレタンリアクティブ（Poly Urethane Reactive）の略称。空気中や用紙中の水分と反応し硬化するタイプで、一度硬化すると軟化しないため耐久性が極めて高く、古紙リサイクルにおける溶解工程での除去が容易で環境にも優しいポリウレタン系の接着剤です。
PUR製本には、一般的な製本糊であるEVA系ホットメルト接着剤と比較すると、次のような特長があります。
①接着力が高い
②本の開きが良い（紙面の可視範囲が広い）
③低温・高温に強い
④インキ溶剤に強い（印刷面における接着力が強い）
上製本
様々な製本に対応
一般的にハードカバーと呼ばれます。糸かがり綴じした中身を丈夫な材質の表紙でくるむ綴じ方で、高級感のある仕上がりが得られます。
広開本
厚手でも読みやすい本へ
表紙の背と中身を接着せず、隙間を持たせる綴じ方です。開閉が容易で、厚みのある書籍も背の部分いっぱいまで開くことができます。
品質管理
乱丁防止カメラ
丁合機には、折本を設置する「鞍」ごとにCCDカメラに写された文字を基準に、乱丁や落丁がないか、ズレや曲がりがないかをチェック。品質を満たさない製品が出た場合は確実に排除します。
各種検査装置
【ウェイトチェッカー】書籍の重量を一冊ごとに測定。
【測長センサー】折丁の不揃いを検知。
【表紙検査装置】画像で記録した表紙絵柄を比較し不具合を検知。
一つひとつの製品をさまざまな角度から検査することで、均一な品質を保持しています。
